フランチャイズはこれからの世の中に最適なビジネスモデル?

りょうちゃん
りょうちゃん
今回は「フランチャイズ」
について説明するよ!

 

♪この話を理解する上での基本知識

フランチャイザー:いわゆる運営本部。セブンイレブンの様な大企業がやっている事が多い

フランチャイジー:いわゆる加入者側。個人のコンビニオーナーや中小、零細企業が多い

直営フランチャイザーが直接運営している店舗

 

 この話のポイント

 ・コロナで将来本業に不安を持つ様になった事業主が補助金で多く参入している

 ・施設ではコロナ前は空かなかった区画がバンバン空いて参入チャンスが多い

 ・新興フランチャイザーはトラブルも多く要注意

 ・生き残るFC事業は「その商品に愛着を持っている人たち」がどれだけいるか

 


1.コロナ禍で絶好調の理由

ウーバーイーツやZOOMの躍進から見てもわかる様にコロナ禍において、人々の生活様式がハッキリと変わってきました。

フランチャイズのビジネスモデルは、大手フランチャイザーから見ると「このピンチを乗り切るためのリスクヘッジ」観点から、フランチャイジーから見ると「新たな収益源を作り出すためのチャンス」の観点から、見直され始めています。

 

・フランチャイザーにとってリスクが少ないビジネスモデルが魅力

フランチャイズは、今後のこの不安定な世の中に最適なビジネスモデルと考えるフランチャイザーが増えています。

なぜならフランチャイズのビジネスモデルは、フランチャイジー側が出店にかかる設備投資や人員など「ヒト、モノ、カネ」に関わる全てものを準備するからです。

もし売れなくて店が潰れても、基本的に収支がマイナスになる事はありません。

つまり、自社で出店するよりもコストがかからず、ローリスクで自社のブランドを広める事ができます。おいしーですねー。

 

・フランチャイジーにとっては新たなチャンス

一方フランチャイジーは、将来への不安から「新たな経験を掴むチャンス」と見て新規参入が増えています。

コロナで本業の見通しが悪くなり、将来への不安を感じる中で「面白い商材を、ある程度のサポートを受けられる状態で売る」という経験を積む事で、自社にノウハウが溜まるというメリットがあります。

特に今はコロナ補助金等を利用して参入している事業者が多く、僕の肌感覚でも最近の取引はフランチャイジーの割合が格段に増えました。

 

・特に飲食店にチャンスが大きい

商材の「美味しい、不味い」が判断しやすい事、テイクアウト需要が伸びている事から、飲食店フランチャイザーの数が多いです。

特にコロナで客数が減った飲食店はドル箱店舗も退店せざるを得ない状況が沢山発生しています。

そんな中、撤退するにしても店舗が原状回復(入店前の、お店に何もない状態に戻す事)を行う費用が勿体無いという理由から、居抜き(いわゆる営業している状態ほぼそのまま)状態で次入店店舗を探す場合が増えています。

うまく行けばドル箱店舗でも、通常2,000万〜3,000万かかるはずの出店費用が「ほぼなし」で出店できる可能性があるのです!

 

2.意外な落とし穴事例

しかし意外な「落とし穴」には気をつけなければなりません。

以下に、意外な理由から沢山のフランチャイジーが撤退を迫られ、泣く泣く撤退した事例を挙げます。

 

・サブウェイ

「売れないからいらないわ」フランチャイザーがフランチャイズ権を手放す。

https://jp.reuters.com/article/suntory-idJPKCN0UZ041

お馴染みサンドイッチのあの店ですね。

2016年末にサントリーHDがフランチャイズ権を手放し、いきなりオランダのサブウェイ本社がフランチャイザーとなりました。

伴い、直営は全て閉店。また、日本の状況が全くわからないフランチャイザーとフランチャイジーとの連携が取れるはずもなく、2016年末までに500弱あった店舗は約150まで減っています。

元々価格が高かったり、構造上オペレーションがどうしても遅くなるので売上が伸びない等の難点はありましたが、一般のフランチャイジーからしたら「そんな事あんの?」て状態ですよね。

 

・ホテルショコラ

力技の計画破綻?「この市場、おいしいな。。フランチャイズやめて全部直営にしーよおっと」

https://news.yahoo.co.jp/articles/e502c94d5cc8a199bf6f6525026c8c4a748544b9

イギリスからなり物入りで来た本場チョコレートブランド。

2022年7月28日に日本法人が民事再生となりました。コスト高など色々な理由が挙げられていますが計画破綻の可能性が噂されています。

民事再生後はイギリス本社からの資本注入で、フランチャイズではなく直営主体で運営していくみたいですね。

フランチャイズでやるよりも美味しい市場だと感じたら直ぐに潰して直営に切り替え?本当だとしたらすごい話です。

 

・MIG(ミグ)ホールディングス

コロナ補助金で急拡大も統制とれず。わずか5年で倒産。

https://news.yahoo.co.jp/articles/81184bd9eeac608df7e72a72d83a2c4535d54642

「ケンズカフェ」「ドゥエイタリアン」など有名ブランドのライセンスを持って、商業施設や路面店を中心に拡大していました。

2017年に設立して、2022年6月28日に民事再生となりました。ここと直接話をする事もありましたが、人の入れ替わりも早い上に出店を成り立たせるための知識が殆どなかったですね。

出店しても殆どフォローがなく、現在も色々なところで裁判している様です。

 

3.気を付けなければならない事

色々フランチャイズでの出店をお手伝いしてきていますが、上手くいっているお店は元々商売としての素地があったり(飲食店のフランチャイジーをするなら飲食店をメインの仕事としている等)、その商品に惚れ込んでいたりと、熱を感じます。

フランチャイズのビジネスモデルは、ネットワークビジネスと同じタイミングで海外から輸入されているので、サラリーマンの僕からしたら、相当な覚悟がないとおススメできません。

ただ、その壁を越えて挑戦するなら今かも知れません!その世界に飛び込む時は是非以下を参考にしてください。

 

・おいしい話はない

なんでもそうですが、新興でいきなりお金を使ったプロモーションをしているとか、芸能人や凄い人の名前がバンバン出てくる等、最初から聞きざわりのいい事ばかり言っていれば要注意です。

 

・フランチャイザー本部の教育体制がキモ

上記でも述べましたが「全くの素人がその業界で初めてフランチャイズを始める」時はフランチャイジーからどの様なサポートがあるのかをしっかり確認して下さい。

フランチャイザーとフランチャイジーの間で信頼関係を持ちながら、きっちり二人三脚で出来ないのであればどんな事業もうまくいきません。

 

・その商品を愛せるのか

特に飲食に言えることですが、「これ美味しい」とか「面白い」だけで初める人が多い様に見えます。

「これ儲かりそう」みたいな考え方で商材はなんでも良い的な方が偶にいますが、絶対うまくいきません。

その商品が流行でなくて、長期間続きそうなのか。自分は10年後も食べているのか。等しっかり考えましょう。

 

 

この不安定な世の中において、フランチャイジーは新しい事に挑戦する踏み台として、フランチャイザーは自分の商品を広める効果的な方法として、

よりハングリーな頑張り方が当たり前になる世の中になっていきそうですね!

※画像は直近勢いのあるシマウマバーガー天満店(FC)です。

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